ホテルでの面接マナー

2018年12月11日(火)

 新卒でホテルに就職したいという学生さんは少なくありません。
ホテル業界は未経験者歓迎の募集も多く、新卒・第二新卒だけでなく異業種からの転職者からも人気があります。
ホテル業界内での転職希望者には不要かも知れませんが、ホテルへの就職を希望している方向けに、基本的なマナーをご紹介しましょう。


★第一印象に気を付ける

 求人に応募する際、メールや電話でやり取りをすることが多いと思います。直に会わなければ印象は固まりませんが、電話口での応対やメールの文章でも、人柄や礼儀やマナーなど基本的な部分ができているかが見られていると思いましょう。

★到着時間に注意

 これはどの業界でも言えることですが、電車などでの遅延を考慮して約束の時間よりも早く現地に着くように心掛けてください。しかし、早く着いたからといって早く訪問してよいというわけではありません。約束の時間より大幅に早くなってしまうと、準備ができておらず慌てたり、面接室や待合室が他の予定で埋まっていてすぐに利用できない場合があったりと、企業側も対応に困るケースがあります。遅すぎず早すぎず、約束の5分前がベストです。

★受付から気を引き締める

 冬場のコートの着脱、携帯電話の電源を切るなどのマナーはもちろん気を配るべきポイントです。そしてその次にあるのが受付での取り次ぎの依頼。面接担当者が受付や案内係から印象を聞くこともあり得ますので、ここから選考が始まっていると思って挑みましょう。

★面接室に“先”に入室して面接官を待つ場合の、席の選び方

 面接官より先に入室して待つ場合、「お掛けになってお待ちください」と言われることが多いでしょう。どの席に座るか指定された場合は、指定の席で待ちましょう。(この場合は上座を指定されることが多いです。) どの席か指定されずに座って待つ場合は、下座の席に座ります。
この他に、入室して椅子に掛ける指示がない場合は、下座の席の横に“立って”面接官を待ちます。

※上座(かみざ)・下座(しもざ)とは、ビジネス上とても大事な位置・順番のマナーです。席だけでなく、タクシーやエレベーターにも上座・下座があります。
面接室での上座は、入り口から遠い席です。ソファと肘掛椅子の場合はソファが上座、絵が掛かっている場合は絵を正面から見ることの出来る位置が上座となります。
下座はその逆で、入り口に一番近い席を指します。ソファと肘掛椅子の場合は肘掛椅子の入り口に近い方です。出入り口に近い席は、人の出入りがあったり、廊下に近かったりして落ち着かない場所であるからというだけでなく、雑事をしたり室外との接触の際に取り次ぐ必要があります。
席次は社会人になるととても大事なものなので、これを機に覚えてみると良いでしょう。

★声のトーンや大きさに注意!
ホテルの接客は明るく笑顔で対応すればよいものではありません。大きすぎる声や高すぎるトーンの話し方は敬遠されますので、話し方にも注意が必要です。
話し方の丁寧さはもちろん、誰にでも聞きとれる速さでハキハキとしゃべることが大切です。早口で話が聞き取れないとお客様は混乱します。普段から早口と言われる人は特に気を付けて、ゆっくりと話すことを心掛けてください。

★面接終了後も、最後まで気を抜かない
面接が終わったらお礼を述べるのはもちろんですが、面接官または別の社員がエレベーターまで見送ってくれた場合は、改めてお礼を述べた後エレベーターに乗り込む。会社の入り口まで見送ってくれる場合は、入り口で改めてお礼を述べるなど、その場に合った対応をしましょう。また冬場は、先方の社員が見えなくなるまでコートは着ない、という事にも注意が必要です。


 中途採用の場合はスキルを重視しますが、新卒・未経験者の場合は人柄やマナーが出来ているかを見られます。スタッフはホテルを映す鑑ですので、最初から最後まで気を抜かないようにしてくださいね。